田中求之的日々の雑感

このページは田中求之的日々の雑感の2007年10月分のアーカイブです。

ここに記されているのは、あくまでも田中求之の個人的な意見や感想です。
田中の所属する組織や田中の公的な立場の見解ではありません。

田中が購入したり読んだり気になった本の題名に bk1 やアマゾンへのリンクが付いている場合がありますが、これらのリンクにはアフィリエイト(ブリーダー)の ID は埋め込まれていません。リンクは記録や紹介を目的にしたものです。

【田中求之的日々の雑感】  【田中求之的日々の雑感 アーカイブ一覧】

07年10月01日 11時27分 着信

昨日はスウェーデンハウスのモデルルーム誕生祭に家族で出かけた。モデルルームに行くのは久しぶりであったが、大和田から高木の辺りは行くたびに新しいものが出来ているという感じで、いまだに勢いが衰えていないなぁと実感。昼食のバーベキューを食べてから、近くのショッピングセンターで買い物をして帰ってきた。

『マルクスの亡霊たち』を読み始めているのだが、デリダの本を読むのは久しぶりということもあって、独特の展開のリズムに最初はちょっと入っていけない感じだったが、ようやく頭の中に流れ始めたというところ。一方で久しぶりにゴフマンを読み返したりもしているのだが、こちらはやっぱ面白い。ただ、どう「料理」するというか「使う」かは、難しいなぁ。刺激はビンビンなんだけどね。

大学では学生のオリエンテーションなどが始まっている。ああ、授業がはじまってしまうよ。

07年10月02日 10時20分 着信

昨日の午後は運転免許証の更新に行ってきた。優良なので5年ぶり。今回も優良ということで講習は30分で済んだ。免許の区分が変わったということで限定付きの中型免許というものになっていた。その後、車のディーラーに寄ってウインカーが切れていたのを修理してもらった。修理のあいだ、店に並んでいる車をぼーっと見ていたのだが、もし買い替えるとしたら、新しい Fit あたりかなぁという気になってきた。1.5L i-VTEC のものがよさそうな感じ。とりあえずまもなく発表なようなのでカタログの請求手続をしておいた。とはいえ、今のシビックにも愛着はあるんだが。

今朝は健康診断。開始と同時にさっさと済ませてきた。で、研究室に帰ってくて机に座ったところで何かが変だという感じがしたので、見渡してみるとこのサイトのサーバがフリーズしていた。フリーズは久しぶりだ(とはいえ2ヶ月に1度くらいは起きてるか)。何かが変だと感じたのは、サーバ機のディスクアクセスの音がしなかったためだった。このサイトは日中は1時間あたり500ヒット(ページビューだと 400 弱)はアクセスがあるので、常にディスクアクセスの音がしている状態なのである。うるさい音ではなく、仕事をしているときにはまったく気にならないのだが、音がしなくなると「音がしていたこと」に気づく程度ではある。こうした、ちょっとした変化(大げさに言えば差異)に気がつけるかどうかというのが、パソコンとかのマシンとどれだけうまく付き合えるかということには大切だと思う。常々、学生達にパソコンとうまく付き合うコツは愛をもって接することだと言ってるのだけど、それはこうした差異に敏感になれるように気を配れるようになれということだったりする。で、サーバのフリーズの方は、原因はわからず。たぶん、Web サーバ(WebSTAR)のメモリー処理がらみのバグだとは思うが、こればっかりは自分では手の打ちようがない(v4 の最終版も手に入らないし)。前回のメンテナンスで CGI と PostProcessor に手を加えたのがトリガーになっている可能性も否定できないので、もうすこし様子を見る必要がある。ページビューのカウントと割合を集計させる新機能自体は順調。このサイトの場合、だいたいヒットの 70% ぐらいがページビューになる。WSM のアーカイブや研究ノートなどのページがまったく画像を使っていないため、ページビューの比率が高くなるんだろうな。そういや、CGI にもう少し手を入れたかったのだが、どうせならさっきのフリーズの時に作業すればよかったなぁと気がついたのはリブートしたあとだった。午後にでも作業するか。

今日はゴフマンの『集まりの構造』をがぁ〜っとメモる予定。来週から授業が始まるので、ちょっと焦っている。

07年10月02日 16時33分 着信

ゴフマンを流し読みして、必要な内容は確認できたかな。大学では学生のオリエンテーションが始まっているので、4年のゼミ生2名が成績をもって研究室に来て、成績のチェックをしたりして、そのまま、自分が本を読んでいる横で勝手に二人でなんかやってるよ、という状況に。この春に卒業した学生も休日だからと合流したりして和やかに一時をすごす。ま、こういうのもいいけどさ。

07年10月03日 14時29分 着信

まもなく自分の誕生日がやってくる。自分へのささやかなプレゼントというわけで、久しぶりに CD を買おうかと HMV をのぞいてみた。あれこれ迷ったのだが、結局、Keith Jarrett の Trio の新譜とリマスター版がまもなく発売だったのでそれを予約した。この2つだったら、別に誕生日とかの理由を付けなくても買っていたものなのになぁと苦笑。このところ、とんと CD を買わなくなっている。以前は HMV の新譜をチェックしてこれはと思うととりあえず買っていたのに、我ながら不思議なくらいだ。そういえば京都などに出かけた時も CD を買わなくなった。今日も、マーカス・ミラーやハービー・ハンコックの新譜にも心動かされたが、結局、見送った。そういう自分に驚いたりして。Jazz を聴かなくなったわけではなく、通勤に時間がかかるようになった分、以前よりはむしろ聴いているかもしれない。でも、なんていうか、新しいということに刺激されなくなってきているような感じだ。もちろん、金銭的なこともあるけど、それよりも自分の感度というか新しいものに探りを入れる能力を、研究や本に絞り込んでいるという気がする。もっとも、何かのきっかけで、また CD 買っちゃうぞパワーが復活するかもしれないけど。

秋らしくなったが、午後になると少し暑い。組織論の授業に備えて『システム理論入門』などを再読。

07年10月05日 14時06分 着信

昨日は気がつけば一日が終わっていたという感じだった。ここに投稿していないことに気がついたのは自宅に戻ってからだ。そんな日もある。今日も朝から状況システム論のためのメモ作成など。昼過ぎにはサイトのメンテナンス。CGI にまた少し手を入れた。

この週末は地元の祭り。出店の手伝いなどがある。確か、去年は生ビールの飲み放題があったように思ったが、今年はないようだ。娘達は神輿行列に参加の予定。少しずつ地元に馴染んでいく感じ。

07年10月08日 10時55分 着信

土曜日は自分が娘達をみていた。夕方は家族で地区の祭りの前夜祭に行く。今年も生ビールの飲み放題があった。皆がそれぞれ適当に食べて帰ってきた。日曜日は娘達の神輿行列をみてから祭りの出店の手伝い。午前中、缶ビールやジュースを売っていた。引っ越して一年以上たったので、すこしずつ地区の人の顔見知りも増えてきたかなぁ、という感じではある。午後は昼寝をしたりしてごろごろ。夕食は県民生協の宅配で買ったカレー鍋というのを食べたのだが、これがかなり美味しいのだった。定番になってくれるとありがたいなぁ。これからの季節、生協の鍋ものはかなり重宝するのである。

今日は娘達を妻の母親にみてもらって、自分は部屋にこもってルーマンの『手続を通しての正統化』の再読。

07年10月09日 14時03分 着信

今日から後期の授業開始。今日はこのあとゼミである。テーマは「コミュニケーション能力って?」ということで討論を行う予定なんだが、それに問を展開する演習をくっつけてみようと思っている。問を展開するというのは、ようはテーマ(キーワード)についての色々な切り口の問を作ってみるというもの。こちらでパターンを整理したものを配って、それで問を立てる練習をやってみようかな、ということである。うまくいくかな?

すっかり秋らしい天気になった。

さ〜て、がしがしと手続システム論にとりかからなくっちゃ。

07年10月09日 17時22分 着信

ゼミはなんとかコミュニケーション能力についての話をまとめることができた。今日のところは、その場の状況にライブに反応できる感度の重要性みたいな話になった。演習の教室にホワイトボードが無かったので、学生達の意見をすくってまとめる作業がうまくいかなかったところはあるが、皆の意見をまとめながら落とし所が見つかってよかったよかったというところ。

07年10月10日 15時48分 着信

今日も黙々とルーマンの『手続』のメモ作成。これで一通りはノートが出来たかな。あとは自分のなかで筋を付けて編み上げていけるかどうかだが、さて。

前期の情報システムの授業評価の集計結果が届いた。悪くない数値で一安心か。自由記述欄の意見の中に「講義で聞いたことが翌日のTVで流れていて驚いた」という意見があったが、まぁ、そういうふうに驚いたりしてもらえれば(大学の授業ではそういう内容は確かに少ないかもしれない)、授業直前まで状況や動向を調べまくってドタバタ授業したかいもあったかな、というところである。もっとも、自由記述欄のコメント自体が少なく、声が大きくて聞きやすかったという定番の意見がほとんどではあるのだが。そういえば、携帯電話の料金(インセンティブ)問題は、いっきにここにきて各社がドタバタという状況になってきた。来年度の授業で論じる内容がまた増えたなぁ。

07年10月12日 15時25分 着信

気がつけば昨日もこのページを書くのを忘れていた。4年生のゼミとかあれこれにドタバタしているうちに一日が終わってしまった一日だった。

今日は組織論の講義の初回。午後は学園祭の準備のために休講にしたので2コマ目だけである。教室に行ったら、おもわず自分が教室を間違えたかなというほど学生が来ていて驚いた。受講登録前なので様子見の学生も多いということだろう。講義の内容はイントロダクション。経営学における組織論の位置づけといった一般的な話から入って、この講義ではどのような順序で、何を論じていくのかといった説明を行った。イントロだけで終えることにしたので、授業はあっさりと終了した。次回から本格的に始める。

研究室に戻ってサーバのメンテナンスなどを行う。問題なくバックアップ、ディスクチェック、再起動がすんだ。そういえば、昨日、帰り際にメールサーバのメンテナンスを行ってドタバタしてたのだった(それがこのページの投稿を書いている時間がなかった理由の一つ)。帰り際に、さて雑感を書いておくかと思ったときに、メールサーバのマシンからすこし異音がしたような気がしたのだ。それで、そういやこのところメールサーバのメンテをしてないな、とメンテナンスに取りかかった。メールサーバは PowerMac 7600/200 を使っているのだが、キーボードやモニターをつながず、VNC を入れておいたものを、手元の Apple Remote Desktop を使ってメンテナンスをするようにしている。で、メールサーバの EIMS を Quit し、ディスクのチェックを行い…… と順調に作業をしていたところで、VNC を終了してしまうというミスをやってしまった。こうなると電源ボタンによる強制リセットしかない。で、強制再起動して、改めてディスクチェックをやり直し、再起動というドタバタになってしまったのだった。ディスクに問題はなく、異音がしたのはファンだったことが分かったのでよかったが、何はともあれ、ちょっとした失態。ま、こういうのもサーバ運用の「楽しみ」とは言えるが。

ソシオロゴス No.31 を酒井さんから送ってもらったのが届いた。さっそく酒井さんの論文やそれ以外の面白そうなものを読んだ。刺激を受けた。

07年10月14日 17時10分 着信

『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹を一気読み。堪能。実は、このところ、村上春樹の文章を久しぶりに読み返したくなって、朝などに、何冊かを続けて読み返していたのだ。今朝は『遠い太鼓』を読み返していた。そしてこの新刊である。

昨日は、娘達をつれてグリーンパークに久しぶりに出かけ、2時間ほど遊ばせてから、大学の学園祭に顔を出し、上の娘のリクエストで模擬店の焼うどんとフランクフルトで昼食。その後買い物をしてから帰ってきた。秋の休日という感じだな。今日は朝から家族で買い物に。久しぶりに駅前の勝木書店に行った。久しぶりに行くと新鮮で、やっぱこういう本屋はいいよなぁと店内をブラブラ。村上春樹の新刊を買うのが目的だったのだが、それ以外に一冊買ってしまった。

07年10月15日 11時12分 着信

HMV から Keith Jarrett - Gary Peacock - Jack DeJohnette の My Foolish Heart が届く。2001年のモントルーでのライブ。この演奏を聴きながら、コミュニケーション=作動における基底的自己準拠について考えたりしていた。酒井さんの論文の影響だ。そうするうちに、自分が論じたいこと(組織におけるコミュニケーションの相互行為的システム化の「利用」)は、とりあえず、相互行為と、相互行為システムをきちんとわけておくことですっきりするなぁと感じた。スタンダードをライブで即興演奏する Keith のトリオの作動を「観察」しながら、そんなことを思いながら、堪能したのであった。

そういえば、昨日、『漁師志願!』(山下篤)という小説を村上春樹の新刊と一緒に買って、昨夜のうちに読んだのだが、なんていうか、ツボを外さない青春モノであった。最後はお約束のようなまとまり方で、いくらなんでもこれはねぇ、と思わないでもないが、まぁ、そのへんもふくめて、楽しめた本だった。

07年10月16日 12時34分 着信

昨夜は自分の誕生日の祝いをかねて家族で焼き肉に。うまかった。

すっかり気温が下がってきて、最低気温が10度をそろそろ下回りそうな感じ。家の中は23度ぐらいをキープしているが、それでもそろそろ蓄熱暖房機の準備をして家が冷えきってしまうのを避けた方がよさそうだ。

10月に入って bk1 の新刊でこれという本に出会わなかったのだが、今日、ひさしぶりに見つけ、勢いで購入手続をしてしまった。しかし、自分の感度というかテンションの問題もあるのかもしれないが、9月以降、なかなかこれという本が少ないように思う。

11月の家庭裁判所委員会で成年後見制度が取り上げられ、あらかじめ意見や質問を送って欲しいということだったので、資料を読んだりネットで調べたりして、さっと書いたものを Fax しておいた。この委員会もあと1回で任期終了になる。自分としてはかなり知見を広めることができて有意義なものであったが、家裁にとってどれだけ貢献したのかは不明ではある。まぁ、自分が知ったことをゼミなどを通じて学生にも知らせていけばよいだろうとは思うが。

午後は3年生のゼミ。今日の課題は自分のキャッチフレーズ。

07年10月17日 12時52分 着信

昨日注文した本が bk1 から届いた:

メディア論、パソコン史、鉄道史と、自分で言うのもなんだが、相変わらずのバラバラぶりではある。どれも楽しみだ。

今日の午後は教授会。午前中は作動と構造についての確認作業など。また、明日の4年生のゼミに備えて、アメリカのサブプライム問題についてニュースなどを読み返していた。

07年10月18日 16時37分 着信

また一つ歳をとった。もちろん、だからといって何も変わらない毎日ではあるが。

『パソコン創世「第3の神話」』を読んでいるのだが、インターネットの創世記で語られる人々の諸人物像(エンゲルバートとか)と当時のカンターカルチャーとの関わりなどを描いたものである。すでに色々なところで取り上げられている人々なので、今のところ(3分の1ぐらいを読んだところ、ジョン・マッカーシーが出てきたあたり)、特に目新しい話はない。そういう意味では、この翻訳のタイトルは少々大げさすぎである(原題の What the dormouse said をそのまま使うと分けがわからんというのは理解できるが)。

今日は4年生のゼミの日。時事ネタ解説としてサブプライム問題をとりあげて、特に債券化されたことが金融不安の連鎖につながったあたりを解説。まぁ、サブプライム問題って何?という学生が多かったので、そういう問題が起きていることを知ってもらうだけでも意味はあるかなという程度である。しかし、ネットで色々なニュース記事などを読んでいたのだが、絵に描いたようなバブルだなぁとは思う。

明日は組織論の講義なので、昨年の講義ノートを読み直しながら、手を入れていた。これまで「人間は複雑である」としていたところを、「人間は不透明である」にした方がよいかなぁなどと。社会と人間の話を最初にしておくことにも決めた。また、予期にかんしては、状況の可視化とか行為の「促し」といった側面からの説明や、作動(行動)に対する構造であるという確認も最初だが入れておくことにしようと思う。

07年10月19日 15時50分 着信

組織論の講義。2コマ連続の講義はさすがに疲れる。今日は世界や人間の捉え方、予期といった基本的な視点の確認を午前中の講義で行い、午後は振舞と行為の差異を確認しておいてからコミュニケーション論に。今日のところは意味の了解の話まで。このあたりは自分の中でも話が見えている部分なので、比較的順調に展開できたのだが、話していると、結局のところは、選択というもののまわりをぐるぐる回っているなぁということを感じた。人間のやることは選択として繋がりを紡ぐってことをずっと語っていたような気になった。

bk1から1000円分のギフト券が2通とどいた。昨日、早川のノンフィクションの新刊なんかを買ったところだったので、もう一日早ければすぐに使えたのにとは思ったが、今日の新刊の中にスティーブン・ジェイ・グールドの新しい翻訳があったので(今回は日経BPだった)、さそくそれを買うのに使った。しばらくこれといった本に出会ってなかった反動がこのところでている気がするので、気をつけなければ。今日のところはウォレスの伝記をやっとのことで踏みとどまったのだった。

組織論の講義をおえて研究室に戻ってからサーバのメンテナンス。問題なし。順調。そういや来週には OS X の新しいやつがでるようだが、さてインストールをどうするかねぇという感じである。自分の周りのあるマシンでは、PBG4 が G4 1.67G なんでなんとかスペック的には対応しているのだが、新しいのを楽しみたいというだけで入れるべきかどうなというのが迷いどころ。ま、ちょっと様子を見てからってところかな。どうせ来年度の Mac の授業では使えない OS だし、焦ることはない。

07年10月21日 09時02分 着信

昨日は昼過ぎまで妻の母親に娘達を見てもらって自分は部屋にこもっていた。

bk1から本が届く;

『巨乳』は、まぁ、たんなる好奇心というかスケベ心というか、そういうので買ったのだが(で、真っ先に読み始めたのだが)、色々なことを考えさせる刺激的な本だった。筆者の絶妙な立ち位置が何よりも素晴らしい。また翻訳も(すこしやり過ぎではとは思うほど)いい感じである。なかなかの収穫と言えるかな。で、『ブルバキ』なんだが、自分と同じ頃に学生生活を送っていて、構造主義に多かれ少なかれ影響を被った人間なら、たとえ数学といえば高校の微積分で終えた人間であっても、やっぱブルバキという名前には反応してしまうと思うのだ。この本で、自分は始めてブルバキの実質的な活動の経緯を知ることができた(自分がなぜ小学校から中学校にかけて集合論を教えられたのかも)。レヴィ=ストロースの構造主義との繋がりなども丁寧に書かれていて、そういう意味では、構造主義に関する歴史的資料という側面もある本。ただ、この筆者(『フーコーの振り子』とかいくつか面白い本を出していて、自分も読んでいる)の文章は、色気というか読んでいて楽しさがない。もちろん書かれている事実/内容が読ませるので、それで十分だけどさ。また、構造について、改めて考えることができた。

誕生日の自分へのささやかなプレゼントとして(っても、本はバシバシ買ってるのだが)、『かもめ食堂』の DVD をアマゾンで買った。昨日届いたのを、娘達の世話の合間をぬってパソコンで見たのだが、気分の良い映画だった。空間と時間を味わう感じかな。時間があるときに、ゆっくりと改めて観たいと思う。

07年10月21日 13時56分 着信

妻は仕事なので、娘達は自分が相手をしている。ショッピングセンターが始まる時間になったので娘達と買い物に行く。帰ってきて、車で寝てしまった下の娘を抱えて家に入って寝かしてから、まず夕食のおでんの下準備として、大根を切って皮むきをしてから下茹で。昼食は上の娘の希望で焼きうどんになったので、キャベツを切って豚肉を焼いて、寿がき屋の焼うどんを作る。目を覚ました下の娘もいっしょに3人で昼食。昼食のあと、おでんの準備をしていると、下の娘がパンツにウンコをしてしまったので、トイレでパンツを取り替え、お尻を洗って着替えさせる。下の娘はおむつを取る準備をしているのだが、おしっこは大丈夫だが、ウンコはまだなのだ。大根のした茹でが終わったところで、昼食中に茹でていたゆで卵の殻をむいて、厚揚げや練り物を湯通しして、鍋に出汁を作って、おでんの具を弱火で茹で始める。で、キリンの一番搾りスタウトを飲んで、カモメ食堂の後半を観ている。これが終わったら風呂のカビ取りだ。そんな日曜日。晴れて気持ちの良い天気。ゴミを出しに外にでたら、なんとなく、カモメ食堂のような時空が自分の周りにも漂っているような気がした。

07年10月21日 16時26分 着信

ドタバタしていると下の娘が2度目のウンコ。風呂場で尻を洗って着替えさせて落ちつかせてから、自分はそのまま風呂掃除。カモメ食堂の本編が終わったところで、おやつということでポップコーンを作る。「かがくのとも11月号」が「とうもろこしとトウモロコシ」というテーマで。中にポップコーンの話が出てきていて、そういや高校生の頃、よく自宅でポップコーンを作って食べたなぁと思い出し、娘達に作ってあげるという約束をしたのだった。ハゼトウモロコシを買ってきてあるので、鍋にオリーブオイルを入れ(サラダオイルは臭いと思う)、塩を振り、香り付けにクミンを振って(カレーの匂いになる)、弱火でガシャガシャ。なかなか美味しいポップコーンが出来た。娘達と食べる。そういや、大学一回生の学園祭では、クラスのみんなでポップコーン売りをやったなぁと思い出した。クラスで作った赤いトレーナーを着てポップコーンを吉田グラウンドで売っていたのだった。懐かし。カモメ食堂に付属のおまけディスクがなかなかいい感じで気持ちよくみた。やっぱ北欧に行って見たいなぁという気になる。もっとも、自分の家がスウェーデンハウスなんで、とりあえずスウェーデンに行ってみたいかな。さて、風呂も洗ったし、お米も研いで仕掛けたし、おでんはいい感じで煮得てるし、落ち着いて『そして世界に不確定性がもたらされた』でも読むかと思うのだが、もう30分もすると娘達を風呂に入れる時間じゃないか。やれやれ。

07年10月22日 15時23分 着信

bk1からグールドの本が届く:

彼が宗教と科学について真っ正面から論じた本。これまでに翻訳されているエッセーの中でも科学と宗教は守備範囲が違うという彼のスタンス(宗教を否定はしない)は明らかだが、まとまったものとして読めることになる。少し目を通してみたが、彼らしい文章で慎重に議論が進んでいくという感じである。ちょうど『そして世界に不確定性がもたらされた』を読み終え、不確定性なるもののインパクトのようなものがようやく納得できたとろこでもあったので(この本は量子力学の成立史として非常に面白かった)、そのつながりでも読めるかな。

07年10月23日 11時31分 着信

昨夜はゼミの卒業生達(&同期だが短期留学で休学してまだ4年生のゼミ生)4人と会食。卒業以来はじめて再会した卒業生もいたのだが、社会人として一皮剥けたかなぁという感じであった。もちろん、皆、ハッピー全開ってなわけではないのだが、愚痴なども聞きつつ楽しい時間を過ごした。その帰り道の車の中でふと思ったことだが、仕事というか会社というか、とにかく自分がおかれた状況が「まぁ、良くも悪くもこんなものかな」という感じで日常性になってしまった卒業生は、それなりに仕事に向きあっている。しかしどこかに、自分のキャリア(まぁ、そんな大げさなものでないのだが)にとっていまの状況はどうなのといった観察者としての視点にひっぱられて埋没できていないと、すこし引いてしまっているというのはある。ルーマンの組織の公式化のキモの一つは、脱退という限界状況で日常性が破られることを回避しようとして公式的予期に従うというのがあるが(彼の権力論でも、最悪の選択を避けるために、というのが鍵になる)、そもそも日常性として埋没できないのであれば、公式化の組織権力の影響力は弱いものになるわけだ。で、この日常性としての埋没(それが良いことかどうかは別にして)にブレーキをかけるのが、キャリアというものではないか、と思ったのだった。今日の午後のゼミでは「仕事探しは自分探しか?」というテーマで議論する予定なので、そんなことなんかも学生にぶつけてみようかしら。

07年10月23日 13時22分 着信

『メディアは存在しない』を読んでいたら、ルーマンにであってしまったよ。とりあえず、ゼミまでこれを読み進めることにしよう。

07年10月25日 16時31分 着信

昨日は自宅で仕事をしていた。今日は4年生のゼミの日。トピックとして、改正建築基準法の影響による住宅着工数の激減の問題をとりあげた。先週、サブプライム問題としてアメリカの住宅問題をやったということと、構造計算書の偽装問題でエンゼルランドふくいが一時的に閉館になっているというローカルなニュースとのつながりで。偽装問題から改正の流れ、その内容と影響といったことを一通り話しておいた。住宅着工の落ち込みの影響は、直接は学生達には関係ない話ではあるが、景気への影響などはこれから出てくると思われるという話でくくった。

午前中は、明日の組織論の授業に備えてコミュニケーション論の講義ノートの確認と改正作業。自分の中でも見えていなかった論点がクリアになってきているのを感じられたりして楽しい作業であった。明日は伝達行為、メッセージ、そして選択の連鎖としてのコミュニケーションという話を展開する予定。

bk1チェックで橋本治の平家物語の新刊がでていたので、すぐさま発注。ついでに2冊ほど。このところ、ちょっと買いすぎだな。気をつけなくては。自宅で『アメリカの鉄道史 SLがつくった国』を読んでいるのだが、歴史の確認として楽しめる。後半に入るとSL自体の話になるのでそれを期待しながら、今は鉄道会社の話を読んでいるところである。そういえば、グールドの『神と科学は共存できるか?』は、訳者による背景説明が良かった。また、ある意味で、このようなことを、ここまで慎重な語り口で論じなくてはいけないアメリカという国のある側面が分かるという本でもあった。

07年10月26日 15時05分 着信

今日は組織論の講義。2コマまるごとコミュニケーション論。伝達行為の話から始めて、理解(メッセージの見いだし)、そして選択の絡み合いと進んで、最後は受容という問題を含めるとコミュニケーションは3+1の選択の絡み合いであるという話で終わる。このところ毎年度話している内容ではあるし、看護学校の哲学の授業でも話してきた内容ではあるが、自分としては、今年度は理解というものについてクリアに話せたと思う。さて、学生のほうはどうだったか。今年は出席する学生が多い状態が続いている。いつまでこの状態で聞いてもらえるかな。

授業が終わって研究室に戻ってからはサーバのメンテナンスなど。そういえば、今日は MacOS 10.5 Leopard の店頭発売日である。日本での発売は夕方ということだが、この週末はインストールしてどうこうの話がネットに溢れそうだな。

07年10月28日 16時58分 着信

橋本治の『双調 平家物語』の最終巻を読み終えた。第1巻が出たのが1998年だから、ほぼ10年。たっぷりと楽しませてもらった。改めて最初から通しで、何にも邪魔されずに、ひたすら最後まで一気に読み直したいなぁ。でも、そんなん無理やなぁ。

一昨日の夜、bk1から本が届いたのだ:

ひそかに期待していたのは『俺たちのガンダム・ビジネス』なんだが、本文の書体が明朝体でウェイトが大きくて暑苦しい。で、内容のほうも、体験談は読み出があるのだが、各章の最後にビジネス標語みたいなのが付いているのが、短いのだけどうるさいうるさい。読んでいて、げんなりしてしまう。書かれている事実はとても面白かったのだが(サンダーバードのイマイがバンダイ模型に吸収されたなんて知らなかったよ)、ガンダムの名で売ろうとしている本だと思われても文句は言えないつくりだった。『ガンダム者』の方が、よっぽど読みでがあったな。

今日は自宅で娘たちをみていた。下の娘が熱を出しているのだが、まぁまぁ元気だったのでよかった。もっとも、天気がよかったのに外出が一切できなかったのはつらかったけど。上の娘が見たいと言うので『時をかける少女』を見てから、『かもめ食堂』をもう一度見た。

07年10月29日 12時59分 着信

次回の組織論の講義は協働論に入っていくのだが、どうせならこのところずっと取り組んでいる相互行為論をうまく織り込みたいと思い、ゴフマンについての議論を調べてメモっていた。組織と相互行為という問題も、自分なりにすこし見えてきたこともある。ずっと考え続けていること、ってのもやっぱ大事だよなぁと、当たり前のことを思いつつ。

07年10月30日 10時23分 着信

健康診断で肝機能が異常との指摘を受けたので、思い切って、病院で診てもらうことにした。調べてみたら福井厚生病院に肝臓外来というのがあって、それがちょうど月曜の午後に開かれてたので、昨日、行ってきた。血液検査とエコー診断を受けたのだが、昨日の段階では肝臓に脂肪が溜まっているようだが、今すぐ薬でどうこうというような段階ではないとのこと。経過を見るということで2週間後に再度検査(次回は CT スキャンもするようだ)。やれやれというところ。大きな病院なので待ち時間が長いのは仕方がないが、説明などは丁寧で、ここを選んで正解だったかなという感じではある。

で、病院での待ち時間に思ったのだが、病院という建物の中で診察を受けるというそのことによって、自分の中に患者(病人)というモードが生じてきくる(大げさに言うと役割受容)ということ。自分はこれまであまり病院というものに縁がなくて済んでいたので、病院というものが自分にとって非日常的で緊張を強いる場であるということもあるのだろうが、そこで患者扱いされること(当たり前である)が、患者としての自分を見いだし確認されるということが起きているという感触があったのだ。もっとも、ゴフマンを読んでいたということもあるのだろうが。装置というものの意義を感じられる体験でもあった。 ……せっかく時間を割いて病院へ行くのだから、なにか発見の一つでもないとね、という浅ましさが生み出したのかもしれないけど。しかし、検査をすると診察料はど〜んと跳ね上がるのね。びっくりしたよ。

今日の午後はゼミでスピリチュアリズムを取り上げて議論するので、すこし調べている。以前に『幽霊を捕まえようとした科学者たち』を読んで、海外での心霊主義の動向などはちょっと知っていたのだが、最近はどうなのか、といったことなど。自分はこの手のものは全く信じないのだが、「それを信じたい人がいる」ことや、それが何らかの機能を果たしていることは認める。あくまでも生きている者にとって何かであるという立場であることを学生達にぶつけてみたいとは思う。

07年10月30日 16時53分 着信

ゼミではスピリチュアリズムについて、それをなぜ信じたいのだろう? 何の役に立つのだろう? という問を学生達に投げ掛け、出てきた答えをふまえつつ、あれこれと展開して、最後はアンパンマンの歌(アンパンマンのマーチ)の歌詞の話にまで繋げてしまった。来週は『ぼくを探しに』を取り上げる。

07年10月31日 12時22分 着信

ゴフマンとかエスノメソドロジー関連の話を組織論の講義の中に相互行為論として組み込もうかと思って作業を進めている。会話分析絡みで、ターンテイキングの話(基底的秩序化)もしようかなと思っているのだが、そういや、「(外国人が)日本にながく居すぎたなと感じるとき(You know you've been in Japan too long when...)」という Web ページに you are talking on the telephone to your parents and your father says, "Why are you interrupting my explanation with grunts?" というのが載っていたのを思い出した。つまり、人の話が終わらない前に話しはじめるようになると日本に染まったということで、ようは、日本人は相手が話し終わらないうちに話を始めるということを言っているようだ。具体的な状況として、色々な場面が考えられるが、相手の言わんとすることが分かったという合図として相手の話を引き取って続けるとか、反論をすぐさま述べようとするとか、そういうことは確かにある。こうしたターンテイキングのあり方にも、文化・慣習の差がある(もしかしたら言語の差異か?)という話として、面白いかもしれないな。