このページは福井県立大学の田中求之が2006年1月まで運用していた Mac のサーバ運用に関する会議室 「Web Scripter's Meeting」の記録です。情報が古くなっている可能性がありますのでご注意ください。

InfoMailer 実験結果

発言者:田中求之
( Date Wednesday, January 17, 1996 18:58:38 )


つい先日まで、私のサーバーでは InfoMailer という、メール配送システムのテストを
続けていました。これは、FORM と CGI を利用した、Mail-On-Demand システムで、
ページでチェックしてもらったファイルについて、メールでまとめて送るというもの
でした。

プロバイダを利用してアクセスしている方などは、サーバーに登録されているファイルや
プログラムを、ダウンロードする時間は短い方がいいわけですよね。また、一部のプロバ
イダは、急激な会員増加に設備が追いついていないのか、非常に転送速度が遅いわけです。
このようなことを考え、メールを使って情報(ドキュメントやプログラム)を受け取れる
ようにしたら便利ではないかと考えて始めたのが InfoMailer でした。

原理は比較的シンプルで、ページ上でメールアドレスを記入してもらい、希望するファイ
ルをチェックしてもらうと、後ほど、まとめて Binhex ファイルをメールで発送すると
いう仕組みになっていました。

その都度メールを送っていると、アクセスした人の待ち時間が長くなりますので、
ちゅもんを受け取ると、それを発送用リストに追加しておくようにし、1時間に
1回、注文リストに載っているファイルをまとめてメールで送り出すようにして
ありました。メールの発送は、 TCP/IP Addition を使って、スクリプトから
直接 SMTP サーバーを呼び出して発送していました。

システム自体は非常に順調に動き、また、多くの方に利用していただいたのですが、
残念ながら、今年になって、絶えきれなくなってサービスを停止しました。

絶えきれなくなったのは、サーバーへの負担ではありません。あまりに多くの
アドレス記入ミスが起こることに、です。間違いアドレスのメールがかなりの
数返送されてくるという事態が、なかなか収まらないために、ついに停止に
踏み切りました。

ページでメールアドレスを記入してもらう以上、間違いが起こる可能性は当初から
予想しており、注文を受け取った時点で、メールのアドレスと発送物のリストを
表示して確認を取るようにしてあったのですが、それでも一向に間違いは減らな
かったのです。

もちろん、相手のサーバーの都合によって、メールがリバウンドされてしまった
場合もあるでしょうが、送り返されたメールをチェックすると、明らかな記入ミス
以外の何者でもないものが大半でした。メールアドレスって何のことか知らないのか?
と言いたくなるようなものも結構ありました。

やはり、メールアドレスを直接記入してもらうという方法は、なかなか難しい点が
多いようです。このことが貴重な教訓その1。

もう一つの教訓は、人がまともにページの文章を読んでくれると思わない方が良い
ということ。確かに、私のページのレイアウトにも問題があったのでしょうが、
確認や注意事項を書いておいても、まともに読まれていないようでした。たとえば、
NIFTY などの商用ネットのアドレスでは受け取れないと書いておいても(メールの
容量制限がありますから)、一向に NIFTY あてが減らないわけです。

まぁ、いろいろと貴重な教訓を得ることが実験でした。

きんねこ さんからのコメント
( Tuesday, January 30, 1996 19:02:17 )

 難しい問題ですね。ユーザーインターフェイスの分野では、
無知のユーザーというのは、永遠の課題なのかもしれません。