Last updated 2017-08-18

2014年12月1日、この Web サイトは20周年を迎えました

 写真のLC475 が研究室にやってきたのが、1994年8月のことでした。まもなく Web サーバーである MacHTTP に出会ったことでサーバの運用を開始。学内の同僚やパソコン通信の友人たちなどに試験的にアクセスしてもらいながら体裁を整え(NIFTY では11月19日に初めて紹介)、12月1日に世界中の Mac サーバのリストを作って公開していた Brad Schrick さんにメールを書いてリストに載せてもらいました。ですので、個人的に、この12月1日をサイトの運用開始の記念日にしています。

 現在は、さすがに LC475 では運用していません。LC475 は記念にまだ残していますが(上の写真も最近撮ったものです)、起動できなくなりました。今ではサーバ機3代目の PowerMac G3 Blue&White (G4 1GHz に強化したマシン)で運用を続けています。OS はもちろん MacOS 9.2.2 です。今でも AppleScript でスクリプトを書いた CGI を使っています。

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 上はiPhone で撮影した現在のサーバ。奥に見える G3 MT もファイルサーバとして現役です(MacOS 9.0.4 + AppleShareIP)。下はモニター画面。WebSTAR とともに CGI、自作のメール送信ソフト(UVJ Mailer)やデータベースである Valentina が走ってます。…… iPhone なんてもので自分のサイトにアクセスする日が来るなんて。

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 この20年は、ちょうどインターネットがインフラとして社会に定着していく20年でした。今では HTML のタグを手書きしながらページを作るなんて人は、それが仕事の人でなければ、ほとんどいないでしょう。個人がパソコンでサーバを運用するなんてのが、物好きの趣味になってしまったようにも思います。私自身、10周年の時には、なんか駆け抜けてきたなぁという実感があったのですが、その後の10年は、なんか盆栽でも愛でるように、日々淡々とサーバと付き合ってきたという感じがしています。

 この10年のこのサイトの出来事の主なものを挙げてみます。

2006年 :1月にこのサイトで開催していた会議室 Web Scripter's Meeting を閉鎖
2006年 :11月20日 LC475 退役 PowerMac G3 DT 266MHz へ(ディスクの異音が大きくなったので交代)
2009年 :コンテンツ作成に BiND for WebLiFE を導入
2009年 :9月11日 G3 DT の故障によりサーバ機は PowerMac B&W へ交代
2009年 :9月14日〜LinkIconサーバ強化大作戦開始
2010年 :ハードディスクを SATA のものに
2011年 :ハードディスクをSSDに置換
2012年 :SSD の書込み処理の不具合によりハードディスクへ戻す
2013年 :不正な POST によりサーバが落ちまくるトラブルに悩まされる


 もっぱらハードウェア関連の変更が続いています。コンテンツとしては自分の研究ノートなどが増え、Mac 関連のページはそれほど増えていません。そういう意味では、自分の日々の活動から生まれたものを載せていくという、個人的なツールとして使ってきたということになります。まぁ、それがある意味、Web サイトの正しい使い方でしょうけど。

 プログラミングへの関心は今でも持ち続けていますが、新しい言語や開発環境にじっくりと取り組む時間がとれず、入門書だけ増えたというところです。サイトのメンテナンスなどで今でも AppleScript でスクリプトは書いていますが、構文などを忘れていてハンドブックがなければスクリプトも書けないようになってきました(自分でもかなり哀しい)。

 上記の出来事一覧の中に不正な POST でサーバが落ちまくるトラブルがありますが、こういうことが起きると、ソフトウェアのアップデートなどは期待できませんから、手持ちのツールなどでなんとかやりくりする必要があります(本来であれば、不正なページへの POST は単にエラーになるだけのはずなんですが……)。今ままでのところは、なんとか解決してきてますが、それでも原因不明のフリーズが起きたりすることを完全には回避できていません。そういう意味では、そろそろ MacOS + WebSTAR では限界がきつつあるのかもしれないと、ここ2年ほど思うようになってきました。

 今にして思えば、CodeWarrior で WebSTAR の Plugin を作れるようになっていれば、もう少し違った展開もあったのかもしれません。

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 サーバのメンテナンスは毎週金曜日の午後に行うことにしています。サーバを動かしているのとは別のパーティションのシステムで再起動して、AppleShareIP のディスクと、OS X 10.5.8 の PowerBook G4 のディスクをマウントし、サーバのバックアップ用のパーティションも含めて3カ所に SilverKeeper を使ってサイトのデータ等をバックアップ。その後、サーバ用システムとサーバのコンテンツのパーティションを Disk First Aid で検証。時々、ノートンの Speed Disk で最適化。最後に DiskWarrior 2.1 でチェックという手順で作業を行っています。

 PowerBook G4 にバックアップしているのは、バックアップ終了後に PBG4 を Time Machine でバックアップすることで、Time Capsule の方にもサイトのバックアップを収めておくようにするためです。OS X 10.6 Snow Leopard 以降のシステムのマシンは OS 9.2 のネットワークブラザではマウントできないので、今でも !0.5 Leopard の PBG4 を、メンテナンスの時のバックアップ中継役として立ち上げています。

 もっとも、サーバ関連のソフトウェアとコンテンツを全部合わせても、以下のスナップのように 400M にもなりません。USB メモリに簡単に収まってしまうどころか、やろうと思えばサーバ機の G3 B&W (RAM は 704M 積んでます)のメモリディスク上にすべてを載せて運用することさえ可能です(フリーズでデータが吹っ飛ぶのが怖くてやってませんが)。ハードディスクもがら空き。

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 今日(2014年12月1日)を迎えて、改めて、これからも淡々と自分のコンテンツを乗せるサイトを運用していくだけだなぁという思いを強くしています。生きた化石を目指して(っていうか、すでに成ってる気もしますが)、MacOS Classic のサーバを動かし続けたいと思います。…… 私は MacOS Classic じゃないと運用できないですし。もっとも、サーバが壊れたら、今なら自分で新しいサーバを動かすのではなくて、どこかのホスティング・サービスを使うのが真っ当なんでしょうが。

 このサイトを始めたことで、多くの人々との出会いがありました。それが一番の喜びであり収穫です。また、仲間と本も作り、雑誌の連載を書いたりもしました。20年の日本のインターネットの展開に、ささやかだけど関わることができたという自己満足に浸りながら、今夜はそっと祝杯をあげる予定です。

 20年間、多くの方の協力や励ましでなんとかやってきました。みなさん、どうもありがとう。

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